あたごの浦

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『あたごの浦』 (脇和子・脇明子 再話,大道あや 絵/福音館書店) 讃岐に伝わる昔話の絵本です。 やんわりとした讃岐弁が心地良い。 お月さまのきれいな晩の砂浜に、 大きなタコがゆらーりとあがってきて、ナスをムシャムシャと食べ出します。 そこへ鯛もやってきて、お月さまがきれいだから演芸会でもしないか?とタコを誘い、さらに魚たちを集めて、歌ったり踊ったりし、最後は隠し芸の見せ合いをする。というおはなし。 このあらすじだけを読んでいると、むちゃくちゃな展開!?と思うかもしれませんが、そこは昔話。絵本ではトントンと違和感なく進んでいきます。 舞台は高松。 「あたごの浦」とは、愛宕神社の裏の浜のことのようです。 (レファレンス協同データベースより) https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000023332 『高松今昔記』という本に、「掘だめの怪談」と題して、このお話と関係の深そうな言い伝えが出ているようですね。タコがナスをムシャムシャと食べるのは怪談話だったのでしょうか。 この不思議であやしい夜の雰囲気ですが、大道あやさんの絵が素晴らしい。 怖いようなあやしいような、でもわくわくするような、、ダイナミックなんだけど繊細で美しくて、闇なんだけどキラリと明るくて。 絵を見ているだけでも、不思議な世界へワープしてしまうような気がします。 あと、テキストの背景がクリーム色なのも良い。(月夜の明かりかなぁ?) 一番の見所は、隠し芸を披露するとみんなが「妙々々々々々」と囃し立てるところです。 芸を披露する魚をみんなでぐるっと囲って、感心する。 すごく粋なんですよ…。 うーん。読んでほしい。 一度読むとクセになりますよ。 もしかしたら手に取る機会が少ない部類の絵本かもしれませんが、かなりオススメです。 (2020.5 野寺) 読んであげるなら 3才から 自分で読むなら 小学校初級むき サイズ:27cm/27p 発行年月:2009.7 この文を書いた後に、片山健さんが『あたごの浦』について書いた福音館書店の〈あのねメール通信〉を見つけてしまった…! https://www.fukuinkan.co.jp/mail_magazine/sample_vol59.html